



奈良県北葛城郡にお住まいのI様邸にて、一条工務店で建てられた戸建て住宅の外壁塗装工事を行いました。
                                        
                                    
一条工務店といえば、高気密・高断熱の性能住宅として知られ、外壁にも独自の高耐久仕上げが採用されています。そのため、塗り替えの際には、既存の素材や構造をしっかりと理解した上で、最適な下地処理と塗料選定が求められます。
今回の工事では、ひなたペイントが培ってきた経験と技術を活かし、「長持ち」と「美しさ」を両立させる塗装プランをご提案しました。
既存の外壁は「ボードにリシン仕上げ」でした。
                                        リシンは細かな凹凸が特徴の吹付け仕上げで、マットな質感と通気性の良さが魅力ですが、経年によって汚れが溜まりやすく、チョーキング(粉状劣化)や色あせが目立ちやすくなる素材でもあります。
F様邸でも、外壁全体の色ムラや細かなひび割れが見られ、外観全体の印象がややくすんで見える状態でした。
そこで今回は、耐候性と意匠性に優れたグランセラトップを採用しました。
                                        グランセラトップは、紫外線に強いセラミック成分を含む高耐候性塗料で、美しいツヤと長期にわたる防汚性が特徴です。
                                    
                                    
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                                    カラーは、ND-111(明るめのアイボリー系)で、レンガ調のサイディング部分との相性が非常によく、上品で温かみのある雰囲気にまとまりました。
                                        

塗り替え後は外観全体が明るく、柔らかな印象に変化し、曇りの日でも落ち着いた陰影が映える上品な外観に生まれ変わりました。
                                    
一条工務店の外壁構造では、目地(シーリング部分)の状態がとても重要です。
                                        ボードとボードの間のシーリングが劣化すると、そこから雨水が侵入し、内部の断熱材や構造体に影響を与えることがあります。
今回は、タイル調部分を除いたボード部のシーリングをNB50で打ち替えしました。
                                        NB50は高耐候タイプのシーリング材で、柔軟性と密着性に優れており、外壁の動きにもしっかり追従します。
                                        打ち替え後は、上から塗膜でしっかりと保護することで、美観と防水性を長期的に維持できる仕様となっています。
                                    
                                    
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                                    F様邸のもう一つの特徴は、建物を囲む塀のデザイン。
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今回は、建物と統一感を持たせるためにND-111(外壁と同色)と、下地には赤茶を使用して奥行きを演出しました。
温かみのある色合いで、外壁の柔らかなアイボリーとレンガの深みをつなぐ美しいバランスがとれます。
塀は外からの印象を大きく左右する部分ですが、外壁と同じ塗料を使うことで一体感が生まれ、落ち着きのある上品な外観に仕上がりました。
                                    
                                    
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                                    外壁を明るく仕上げた分、樋・破風・鼻隠し・ひさし・水切り・帯といった付帯部分は、こげ茶で統一しました。建物全体のバランスを考え、外壁とのコントラストをしっかり出すことで、重厚感とデザイン性が両立した印象になりました。
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また、付帯部の下地には「ミッチャクロン」を使用しました。
                                        これは金属や樹脂部分など、塗料が密着しにくい素材でも強固に密着させる下塗り剤で、長期にわたって塗膜を守る重要な役割を果たします。細部まで丁寧に仕上げることで、全体の完成度を高めています。
                                    
                                    
特に注意したいのは以下の点です。
                                        
既存塗膜や下地の確認
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シーリングの種類選定
                                                     住宅の気密性を保つため、耐候性・弾性に優れたシーリング材を使用する必要があります。
塗料の選定
                                                     外壁が熱を持ちやすい構造のため、耐候性・遮熱性の高い塗料が推奨されます。
ひなたペイントでは、一条工務店の施工特性を理解した上で、建物ごとに最適なプランをご提案しています。
                                        
                                        
今回の奈良県北葛城郡I様邸の外壁塗装では、一条工務店ならではの丈夫な構造と、美しい外観デザインを活かしながら、塗装で新たな表情をプラスしました。明るいND-111の外壁と、深みのあるこげ茶の付帯部とのコントラストが上品に調和し、とても美しく仕上がりました。
                                    
ひなたペイントでは、デザイン性・耐久性・住まいの性能を守る塗装をご提案しています。一条工務店のお住まいの塗り替えをご検討の方も、ぜひお気軽にご相談ください。